今日も「ああ いいな!」について

以前、フジテレビの23時台でやってた番組の中で、つんく♂は「ヒット曲を作るコツはびっくりさせること」と語ってました。まぁ、この番組に限らず、いろんなところで同趣旨の発言をしてるようですが。確かにフックというか引っかかりのない曲では、特定購買層(CDを毎回買うコアなファン)以外への訴求力が少ないのは確かだし、「LOVEマシーン」も「何じゃこりゃ?」からあの大ヒットにつながったわけで。


でも「なまずはうろこがない」は無いでしょうよ_| ̄|○


せっかくの大きいタイアップなんだからここは直球でよかったと思うなぁ。なんといってもお得意様のひとつであろうお子様層がたくさん見てる番組のEDテーマだし、番組の色から大きく外れた物を持ってこられても、番組のファンからは反発感を持たれかねないでしょ、それこそ長寿番組だけに尚更。ただでさえ「つんく♂がまた変な歌を作った」というだけでもそっぽを向かれかねない(というか向かれてる)昨今の状況で、番組ファンから「あ〜あ、へんなEDにされちゃったよ」と思われたらW(ダブルユー)のイメージダウンにつながる虞が出てきますよ、つんく♂に矛先が向くならともかく。
なまず部分」さえなければ、「お金持ちになったらいいな」「あの人にまた明日会えたらいいな」と少女の他愛もない欲望を歌ってて、番組には合ってるのになぁ。なにしろ、OPからして「あんなこといいな できたらいいな」ですから。
どうしてもなにか人目を引く部分を作りたいようだけど、「ユニゾンかパートぶつ切りばかりやってきてるモーニング娘。の中で、対外的にお子様路線を担わされてきた辻ちゃん加護ちゃんがハモりまくってる」だけでも充分フックになると思いますよ。まぁ、それはそれで苦笑せざるを得ない部分なんだけど…。
6/2の日記では「スタッフサイドの自信と意気込みが伝わってきます。それが素直に嬉しい。」と書いたんだけど、肝心のつんく♂が自分の作る曲に自信が持てないのかしらねぇ。だとしたらこう言ってあげます。大丈夫、「ああ いいな!」は充分に良質なアイドルポップスに仕上がってます。ただし「なまず部分」以外。
もっとも逆に、つんく♂が自分の奇を衒う戦術に自信を持ちすぎてる可能性はあるんだけどね……orz。